長男は親に甘えることをしません。
小さい頃からそうだったな。
まず、抱っこをせがまない。いやむしろ、抱っこすると余計嫌がることすらあった。
寝る時も、背中トントンとか頭ナデナデとか不要。
お菓子食べたくて泣くとか、まだ遊びたくて暴れるとか?そういう甘え方もしなかった。
だから、私としてはとっても育てやすかったし、自立してる子だなと感じてました。
でも、彼に発達障害があるかもしれないとわかってからは。
抱っこなどスキンシップが不要だったのは、感覚過敏だったからだと思っているし、自立という一言では片付けられない彼の特性を感じるようになっています。
文章題が苦手
この前、長男が通信教育で自主勉強してたんだけど。
「こんなのわからない!」と、私に助けを求めてきた問題があるんですよ。
いつも一人で解いてますから、私に聞いてくるのは珍しいと、その問題を見てみたんだけど。
それは、文章作りの問題でした。
例. ( )は、とても頼りになる人です。______。
理数系の長男は、国語が苦手なんです。
特に作文とか人の気持ちを読み取る問題が難しいみたいです。
まずは、ふざけて言ってみました。
え、お母ちゃんがピッタリだと思いますけど。
やだ
なんでよ、お母ちゃん頼りにならない?
かーちゃんは普通だから
普通か…まぁ、いいや。
ならば、私にとって全く頼りにならないこの人ならどうだろう。
お父ちゃんは?
とーちゃんは優しいって感じだから
うーん、そうなのか。
まぁ、おやつガンガンあげちゃうし寝る時間気にせずゲームさせる父ちゃんのことは、優しく感じているだろうよ。
本当の優しさとはなぁ!
…って言いだすと話がややこしくなるんで、ここはスルーして。
どんどん当てはめていきました。
おじいちゃん、おばあちゃん、叔父、叔母…親戚の名前を出してみたんだけど、みんな違う、と。
じゃあ、担任の先生は?
ちがう
ラガー先生は頼りになるよね?
優しいって感じ
うーん、じゃあ友達は?
誰も思いつかない
チーーーーン
iil||li _| ̄|○ il||li
そんなに頼れる人はいないのか…。
じゃーもう、白紙でいいんじゃない?と思ったけれど、そこは真面目な長男。
なんとか回答しようと、真剣な表情で考えています。
そして、彼は、ある人を思いつきました。
頼りになるのは自分だけ
結局、彼が書いたのは…
「自分」でした。
そして、完成した文章はこうでした。
10歳ですよ?
たった10歳の子どもが、信用し、頼りにしてるのが自分だけ、だと。
親は勿論、長男の主治医、学校の先生、おばあちゃん…彼を気にかけてくれる大人は沢山いるのに。
彼は誰にも心を開いていないのです。
これが自閉ってことなんでしょうか。
アスペルガーの気質なのでしょうか。
長男が本当に誰にも頼らず平気ならばいいんです。
そんな格好いいことはないでしょう。
でも、そんなはずないよね。
現に、お腹痛くなるよね、怒りのコントロールが効かないことがあるよね、苦しいよね。
頼りなさいよ、周りに。
泣いたり怒ったりして受け止めてもらって安心しなよ、って思う。
もしかしたら父親のことを気づいてる?
あと気になったのは、友に入るからということ。
お友達にも心を開いてないもんね。
でも友達欲しいのかな、なのに、上手く関われず、自分の中に友達の陰を見いだそうとしているのかもしれません。
そして、更に気になるのは、何よりひみつがない と書いたこと。
彼は、気づいてるのかもしれない。
父親に障害があること。
ギャンブル依存症だということ。
そのことで、夫婦仲が悪い事。
ごめんね、心配だよね。
そんな両親には頼れないよね。
この時のことは、次の診察でラガー先生に伝えようと思っています。
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