私よく「なんで離婚しないの?」って聞かれるんだけど。
今日はその辺の話を書こうと思う。
といっても、自分でもよくわからないんだけど。
思い返すと、年代によっても理由は変わってくるなって思います。
離婚しない理由 年代別
発達障害でギャンブル依存症な夫と離婚しない理由。
20代 の頃は 「愛情」でした。
誰にだって失敗はある。家族になったんだもの、借金は一緒に返していけば大丈夫。愚痴ぐち言わずに前向きに彼を支えていこう、そしたら彼も変わるでしょう。
そんな気持ちで一緒にいました。
昭和な女なのでね。こういう人はけっこういるのではないでしょうか。
30代 の頃は 「責任」です。
あれ?おかしい。一生懸命支えてるのに変わらない。
そんな気持ちで色々調べると「ギャンブル依存症」「イネイブラー」という言葉に行きつきました。
そして、20代の頃に自分がしていた行いが、全て彼の悪癖を悪化させるものだったと知りました。
発達障害がある場合はこの限りではないですが、この頃はまだそのことに気づいておらず、自分が意図せずイネイブラーとなっていたことに落ち込みました。
ガーーン!借金は一緒に返しちゃ駄目だったんだ!
私はイネイブラーとして彼のギャンブルを支えてたんだ!
絶望しますよね。
もう、無知ほど怖いものはない って言葉がピッタリでしたよ。あの頃の私は。
そこで、こんな生活もう嫌だーー!!っと、放り出すこともできたかもしれない。
でも、その頃。
私の傍には子どもがいました。
そして、その子どもは父親のことが大好きです。
更にいうと、私は難病を抱えています。
もし離婚したとしたら、3人の子を自分が養わなければいけなくなる。
その力が自分にあるのか。
夫の悪癖を悪化させた責任
もう、このままやるしかないんじゃん?
そんな気持ちで一緒にいました。
自分の困っていることの原因が「ギャンブル依存症」という病気だとわかったので、間違えた対応を改めたら状況は改善するだろう、とも思ってました。
でも。
あれあれ、おかしい。
この人また借金作ったぞ?ギャンブルしてるぞ?
ギャンブル依存の治療は始めているのに、笑っちゃうくらい状況が変わらないのです。
そこで私はまた考えました。
何故だ。何故なんだ…不思議すぎる…。
そして、やっと。
やーーーーーっと、行きつきました。
「発達障害」というものに。
そっか、そうなのか、そうだったのか。
うちの夫は発達障害者なんだ。
ギャンブル依存症は二次障害だったんだ。原因は他にあったんだ。
もう嬉しかったです。
これでなんとかなるでしょ~?って思ったから。
自分の夫が障害者とわかって喜ぶ妻…。
皮肉な構図です。
そして今。
私は 40代 に突入しました。
今私は、「諦め」 で今の生活を続けています。
「諦め」というとマイナスなイメージですが。
良い意味で「諦め」たんです。
今まで困っていたことの根源は脳の機能障害だったんだ。
そしたらですね。
色~~~~~~~んな思いがあるんだけど。
私の気持ちを究極にまとめると。
ならしょうがないんじゃね?
っと、なります。
んで、
諦めるしかないんじゃね?
って思ったから、今、この生活を続けてます。
案外楽しくなってきた
色々あったけど、障害なら仕方ない。
ここらで諦めてみるか。
そして私は自分を変えました。
(私が思う)普通の生活を諦める
自分たち流の楽しみ方をすればいい
そしたらですね。
なんということでしょう~?(ビフォーアフター風味)
人生けっこう楽しくなってきた。
私は、
子どもも3人発達障害疑いで通院中で育児は誰にも手伝ってもらえない。
けど。
子ども3人元気で育児は楽しい。
…のです。
上も下も同じ私で、両方事実。
物事は表裏一体ですね。
『どこを見るか』
なんだと思います。
一番大きいのは 本人の努力
そして何より一番大きいのは
本人が努力してるから
だとも思います。
夫は家族が大好きです。
根は真面目で純粋、子煩悩。
自分は発達障害とギャンブル依存症を抱えていることを自覚もしています。
ギャンブル外来への通院は一度も休んだことがありません。
なら、借金繰り返したりしないだろ!!
って思うんだけど。
繰り返すんだなぁ、これが。
間違ってるとわかっているのにやってしまう。
彼の脳内はギャンブルによって自ら作った脳内麻薬に侵され安定した精神状態を保つことが難しく、もって生まれた視野の狭さ、偏った考え方からトラブルに上手く対処することができません。
ストレスが溜まったらギャンブルで解消するしかない様子。
その後、悪化することもわかってるのに。
なんですかね?これ。
誰が悪いんですかね?
夫がやってることは悪いことだけど、夫自身が「悪」なのか。
病気や障害が「悪」なのか。
理解が足りない家族、職場などの環境が「悪」なのか。
私は「病気」や「障害」は「悪」ではないと思う。
いやむしろ、プラスに働くことだって十分あると思っているし、夫と同じ障害でグレーと言われてる長男の将来はむちゃくちゃ楽しみです。
エジソンやレオナルド・ダ・ビンチ、スティーブン・スピルバーグやビルゲイツも発達障害と言われてるけど、彼らが世の中を変えるほどの偉業を成し遂げた背景には、発達障害特有の卓越したこだわりや集中力があったからではないのかな。
彼らのようになるには狭き門なのはわかってます。でも、長男の将来については私は本当に楽しみなんです。
本人の努力がある間は協力しよう
夫の場合、彼は適切な支援を受けずに大人になってしまいました。
二次障害を発症し、それが末期にまで進んでしまいました。
彼の歪んだ思考回路は完成してしまってるので、それを改善するのはとても難しく、将来楽しみだとは思えません。
多分、ギャンブルも借金も繰り返します。
ずっとね。
でも、同時に思うんですよ。
そうしないと私が後悔する
多分。
家族の耳に障害があったとき、返事をしないことに怒る人は少ないと思う。
家族の足に障害があったとき、歩くのが遅いことに怒る人は少ないと思う。
それは、家族は自分に負荷がかかっても、(障害だから仕方ないよね)って思えるからなんだと思う。
なのに。
発達障害は「障害」というくくりでは同じなのに、その特性からでる特異な行動に怒りを感じる家族は多い。
私もその1人です。
最終的には「障害だから仕方ない」と結論づけてきてるけど、そこに至るまでにはすんごく大きな葛藤があるんです。
彼のとる行動は許しがたく、怒りや悲しみ、悔しさが溢れてくる。
すぐに仕方ないとは思えません。
家族に優しさが足りないのかというとそうではないと思うし、理解が足りないのかというと、それも違うと思う。
それが発達障害という見えない障害の難しさであり、家族の苦しさなんだと思う。
その辺の矛盾というか、スッキリしないところも、夫をバッサリ「はい、サヨナラ!」とできない理由にありそうです。
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