ちょっと誤解を受けそうなタイトルだけど書いてみる。
自分が子どもの発達検査をしておきながらこんなこと言うのも何なんだけど。
子どもの発達に悩んだら。
診察や検査を受けるか迷ったら。
決断するのは慎重になった方がいいと思います。
色んな可能性をよく考えてからの方がいい。
発達検査を受けるデメリット
私は長男が発達検査を受ける前にすごく悩んだことがあります。
それは、自分がこの先の過程に彼を進めていいのか ということです。
だって、今私が何もしなければ、彼は世間で言う普通の子のままだから。
でも、私がこの先に進むことにより、彼は障害者になるかもしれない。
それって大事な人生の岐路じゃないですか?
夫は、育児に興味はないのでこういうことは考えてくれません。
鍵を握っているのは私でした。
誤解しないで欲しいのは、障害者が嫌だということではないんです。
偏見がある環境に彼をおくことに抵抗があるんです。
例えばアスペルガーと診断がつく、と考えた時に、
私は彼の結婚を思い浮かべました。
将来、彼女ができたとして、結婚を考えるようになったとして。
彼女はアスペルガーと打ち明けた時、受け入れてくれるだろうか。
結婚を考える相手ならば、受け入れてもらえるとして。
彼女の親御さんはどうだろうか。
診断されたら伝えなきゃいけないのかな。
こんな風に気にすること自体おかしいのかな。
また、こうも思いました。
長男は、事を進めるにつれて余計不安にならないだろうか。
俺っておかしいの?って自己肯定感が下がらないかな。
私は検査を受けて欲しい。はっきりさせたい。
でも、それって本当に本人のためなのか? 自分がどっちか知りたいだけなのでは?
悩みました、色んな事。
そのことは、カウンセラーさんにも、
検査を受けるデメリットを教えて欲しいという言い方で相談しています。
でも、カウンセラーさんから明確な答えはもらえなくって。
そうこうしているうちに、
長男が死に関する言葉を出し始め、「検査を受けたい」と言ったために、
四の五の言ってる場合じゃない!やはり受けよう!と決断したんです。
生きづらくて苦しいならデメリットは気にしない
私が気にしていた発達検査を受けるデメリットは全部将来のことですからね。
先のことはわからないから杞憂に終わることだってあるでしょう。
今 生きづらくて苦しくてどうにかしたい、と切羽詰まっている場合は、迷うことなんてないと思います。
まだ様子を見れる段階にいるならば、慎重になった方がいいのかな、と思っただけ。
最近、発達障害の知識が広まってきて、それは嬉しいことなんですが、
反面、ちょっとしたことで、すぐ「発達障害かも!?検査検査!」となる方も多いと思ったので…。
グレーゾーンの子は発達障害児になったりならなかったり
ちょっと未来記事の予告をしちゃいますが、長男はこの後、不登校になります。
短期間です。
そして。
その時に、夫が通う病院で受診したならば、今頃彼は、アスペルガーとして生きているだろうと思います。
長男の主治医は慎重に経過を診てくださるタイプですが、夫の主治医は簡単に障害名をつける印象だったので。
アスペルガーは近年、自閉症などの他の障害と共に自閉症スペクトラムという疾患名で統一されてるところですが。
自閉症スペクトラムとは、色んな広汎性発達障害を虹のような連続体だと捉えた概念です。
虹の色や濃さが様々であるように、子どもの特性もそうであり、その濃さは時期によって変わります。
となると、以下のような理由で診断が変わることってあると思うんです。
- 受診する病院
- 受診のタイミング
- 親の伝え方
うちの例で言うならば、長男に発達障害の診断はつきませんでしたが、その時の流れはこうでした。
- 診断に慎重な病院で
- 特性が表れてからすぐに受診をし
- 私は冷静に話したつもり
でも、同じ長男のことをこんな風に伝えていたら。
- すぐに診断名をつける病院で
- 不登校で悩みまくってる時に受診し
- 私が特性を大げさに伝えていたら
長男は、アスペルガーと診断されてる気がしています。
そう思うと。
子どもが障害者になるもならないも、親次第なのかな~って…。
大袈裟ですけどね。
でも、それが、この見えない障害の難しさなのかなって思います。
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